「ソマティック心理学」という観点
久保隆司
日本ソマティック心理学協会会長
カリフォルニア臨床心理大学院講師
ソマティック心理学を日本語で表記すると、身体心理学である。本質的には一体である心身だが、ストレスの多い日常生活やトラウマ的な体験を通して、分裂的、解離的な状態も多い現実があり、それらの再統合が臨床目標である。さらに、ソマティック心理学は、「病理」からの回復を図るだけでなく、心身の統合によって、よりホリスティックな健康•成長•調和を目指すものである。
心身間の対話の活性化に重点を置くソマティック心理学には、三つの人称からの視点の導入が有効であると考える。
【プロフィール】
久保隆司
大阪大学人間科学部卒。米国ジョンF.ケネディ大学大学院(専攻:ソマティック心理学)修了。アライアント国際大学/カリフォルニア臨床心理大学院(東京キャンパス)講師。臨床心理士。ローゼンメソッド公認ボディワーカー、その他。
日本ソマティック心理学協会会長、<身>の医療研究会副理事長、日本トランスパーソナル心理学/精神医学会理事、その他。
著訳書:『ソマティック心理学』、『インテグラル理論入門I &
II』(以上、春秋社)、『PTSDとトラウマの心理療法―心身統合アプローチの理論と実践』(創元社)、『ローゼンメソッド•ボディワーク―感情を解放
するタッチング』(BABジャパン)、その他。
HP: integralsomatics.jp e-mail: coolrabbit13@gmail.com