トラウマケアの入門から専門的トラウマセラピーまでを一望する
そして…身体疾患の背後にトラウマを抱える人への対応を考える
大会長:豊田英嗣(社会医療法人清風會 日本原病院心療内科)
後援: 関西大学人間健康学部
開催日時:2025年7月13日(日)(後日オンデマンド視聴あり)
会場: 関西大学梅田キャンパス 大阪府大阪市北区鶴野町1番5号
定員: 100名 (会場参加)
参加費: 会場参加 ¥5,000 後日オンデマンド配信 ¥3,000
参加資格: 医療従事者に限らず、ご関心のある方はどなたでも参加いただけます。初めての方も大歓迎いたします。
<今回の大会のコンセプト>
背景:
トラウマの問題とその対策はこれまで主に臨床心理学、精神科医療、災害医療、精神保健行政などの領域でたいへん発展してきたものと思われます。しかし、内科や外科など身体科の医療の現場ではいまだ未開の領域と言っても過言ではないでしょう。例えば、がん、心臓病、脳卒中などある日突然発症する、あるいは宣告される、あるいは死を直観したり、死期がせまる病を抱えた患者さんたちのこころと身体(すなわち<身>)は、あまりにも速すぎ、あまりにも早すぎ、あまりにも多すぎるが故に克服することが困難、すなわちトラウマをお抱えであることは想像に固くありません。医療者や支援者はどう対応したらよいのでしょうか。
本研究の流れと目的地:
まず前半ではトラウマを理解し、ケアし、キュアするための神経生理システムとこころのシステムを展望し、すなわち今話題のポリヴェーガル(多重迷走神経)理論と<身>へとアプローチする代表的な技法について各界を代表する発表者から解説をしていただきます。後半では、小児および成人の身体科の医療の現場からトラウマを抱えているであろう方々に対処する際の課題や対策などを発表していただきます。最後に、発表者と会場の皆様と共に総合討論を行い、身体疾患の背後にトラウマを抱える人への対応を考えていきたいと思います。
<プログラム> (敬称略)
9:30 開会の挨拶
午前第1部(9:40〜11:25)
9:40 津田真人(心身社会研究所 自然堂治療室・相談室)
ポリヴェーガル理論について(仮)
10:15 大岡由佳(武庫川女子大学 心理・社会福祉学部社会福祉学科)
トラウマ・インフォームド・ケアについて(仮)
10:50 伊藤華野(一般社団法人こどもカルチャーEducation.JPN)
トラウマを有するこどもと支援者へのヨーガ
午前第2部(11:25〜13:10)
11:25 森川綾女※)(一般社団法人日本TFT協会)
思考場療法について(仮)
12:00 阪幸江(北浜心理臨床オフィス/こころとからだのつながり相談室みらい)
ソマティック・エクスペリンシングについて(仮)
12:35 小山聡子(さくメンタルクリニック)
多角的なアプローチを可能にする心理療法とは ~EMDRと自我状態療法の可能性~
午後第1部(14:00〜16:20)
14:00 杉山登志郎※)(福井大学子どものこころの発達研究センター)
発達性トラウマ症と複雑性PTSD親子への併行治療
14:35 小杉孝子(独立行政法人国立病院機構近畿中央呼吸器センター)
トラウマと個人の成長に繋がる視点からのがん臨床の中での心理臨床について
15:10 水野泰行(関西医科大学心療内科学講座/関西医科大学附属病院痛みセンター)
トラウマとしての慢性疼痛
15:45 豊田英嗣(社会医療法人清風會 日本原病院心療内科)
心臓病の医療の中でトラウマに対処するには
午後2部(16:20〜17:20)
16:20 総合討論
17:20 閉会の挨拶
(※):オンライン発表者)
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